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日本のヴァイオリン楽器業界がよく分かりました

最近チェコで買った1956年チェコ製のヴァイオリンですが、日本のヴァイオリン業界ではどのようなランクになるのが興味ありました。

で、この間神田の大手楽器店に以前から持っていたヴァイオリンが売れないかどうか確認した際に、今回買ったヴァイオリンもどの程度の査定をするか訊いてみました。そうしたら・・


K楽器店では、以前他の客と店員が話をしていて
客「ヴァイオリンの価値って知らない楽器でもわかるんですか?テレビでいい楽器と違うものがブラインドで出てきて、タレントがよく間違えていますが」
K「我々は音を訊けばすぐに分かりますよ。ストラテヴァリとかがブラインドででても響きが違いますからね」と豪語していたわけです。

そこで、本当に分かるのかどうか、ちょっと試してみたくなったのと、実際にチェコで買ってきた楽器が日本ではどのように評価されるかとても興味があったわけです。

私「この楽器って、どのくらいの値段で買えるのですかね?」
K「いくらぐらいで買ってきたんですか?」
私「いえ、まあ・・・それは別に、どの程度で売られているものなんでしょうか?」

しばらくヴァイオリンを見たり、叩いたり、仲間と相談したりして、音は出さずに・・・
ラベルを見ても、知っているものではないので頭をかしげている。あげくの果てに・・


K「これって、ドイツ製の大量生産品ですね。うちでは10万円から20万円で売っているものと、同等だと思います。」
私「いえチェコ製の手工品だと思います。」
K「チェコ製だともっと安くなりますよ。ここのラインなんて機械じゃないと加工できないいですよ」
私「へえ、そうなんですか。」


と、いう展開で、このときの感想は自分の店で扱っていない商品の判断は難しいのだろうという感じでした。そこで、向かいにある、S楽器店にも行ってみました。


私「この楽器っていくらぐらいのものなんでしょう?」
S「うちでは、買取の査定しかできません」
私「ではそれで結構ですので、いくらか査定してください」
Sの女性店員はヴァイオリンのなかのラベルを見たり、他の店員と相談したりして、あげくのうちに、店の奥に持っていって、結局は楽器を弾く音も聞こえずに・・・

S「これはうちで買うなら3万円ですね」
私「あっ、そうなんですか」


ということで、結論はこの両方の楽器屋屋は楽器そのもので価値の査定をしているのではなく、ブランド名で査定しているということでした。何かワインに似ているな・・・


と思っていたら、ネットを検索していて、初めて納得できる考え方のヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ専門楽器店をみつけました。日本はイタリヤ信仰が強く、それは間違いだというような主張が載っていました。価値は楽器そのものにある、という点に大きくうなずいた次第です。

青葉台のサラサーテという店です。
http://www.sarasate.net/

ということで、今日はその青葉台「サラサーテ」を訪問してみました。
松ヤニを購入して、ネットを見たことを告げ、チェコで買ってきたヴァイオリンを診てもらいました。

サ「**万円では買える楽器ではありません。いい買い物をされましたね。」
私「そうですか、そう聴いて安心しました。神田の楽器屋が大量生産といっていましたが。」
サ「大量生産ではありませんよ。この造りは。ただし、名工で造られたものではないと思います。名工として有名だと**万円では入手できないでしょう」

ということで、納得。 神田で感じたことが裏付けされて一安心。


話もはずみました。ヴァイオリンの価値の問題などなど。日本はイタリヤ製品が格上だと業界は思っていて、それは全くの間違いであること。100年前のイタリヤのヴァイオリンは名器であるソトラテヴァリなどとは全然違った方向の楽器で、むしろ100年前から50年前のドイツ製、チェコ製、ハンガリー製のほうがイタリヤのソトラドなどの伝統的な名器に近い。楽器のよさは国ではないし、ブランドでもなく、その楽器の造りそのものだ。 手工品のよさは、表板の隆起にも表れていて、それがまた、板の厚みをうまく変化させて振動しやすくしている。これは、木材の個性を考えて微妙に調整しているところが手工品ならではで、量産ではできない。

などなど。

こちらも、湖底で眠っていたメイプルでバンジョーの改造を行った話などしました。
話は尽きませんでした。


話を聴いて、ヴァイオリンの楽器業界はワイン業界と同じく、自分の店で扱うブランドは価値評価ができるけど、そうでないものは評価が極端に落ちる。そうでない楽器屋は珍しいが存在している。ということが十分に納得できました。


で、サラサーテの北見さんからアドヴァイスをいただきました。
・駒がいいものがついていないので、交換したほうがいい。
・テールピースもプラスティック製なので交換したほうがいい。
・魂柱が正しい位置についていないので、調整に出したほうがいい。
・この楽器は本来出すべき性能を十分には出しきれていない。
・弓をもう少しいいものに換えた方がいい。

なるほど、なるほど。来てよかった。
どの楽器でも、業界は間違って捉えていることが多く、そのなかで、きちっと分かっている人がいるんだ。


ということで、サラサーテと取引のある楽器修理工房を紹介してもらいました。
我が家から行きやすい小田急線豪徳寺にある工房です。


日本酒業界でいうと、笹塚のH酒店のような独自のポリシーを持っているヴァイオリン専門楽器屋と知合いになって、よかったと思います。
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プロフィール

oldriver

Author:oldriver
古川修(ふるかわ よしみ)

50年近くブルーグラス音楽の演奏活動を続けています。
ブルーグラスの楽器は全て弾きます。

ブルーグラス好きの皆様。気軽に声をかけてください。
ジャム演奏や、バンドメンバーが欠けたときのトラなど、なんでも大歓迎です。

参加バンド
◆Hillside Travelers
  マンドリン・ドブロ担当
  大学時代の継承バンドを
  OBが時間と世代を超えて
  復活
  ビルモンロー、
  フラット&スクラッグス、
  スタンレーブラザース、
  リリーブラザース・・・
  などのトラッドで懐かしい
  ブルーグラスをお届け
  いたします。

 ☆2012年3月23日(金)
   曙橋バックインタウン
   1バンドライブ

◆The Natural Gold
  バンジョー、
  3フィンガー・ギターを担当
  女性ボーカルを配し、
  ロンダヴィンセントのカバー
  を中心とし、
  難曲に挑戦中!

  ノリのよさと、洗練された
  ハイロンサムサウンドを
  目指しています。
 
 ☆ 次回ライブは5月ころ

◆ 7th Heaven
  2010年にスタートしたカントリーバンド。
  テレキャスター担当

  ☆4月14日(土) 赤坂J's Bar
  
◆Gourmet Jazz Quintet
  おじさん、おねーさん、若者たちで構成
  している世代を超えたジャズバンド。

  ☆3月31日(土) 13:00~所沢SWAN

◆Out of Grass
ネオトラッド系ブルーグラス
 マンドリン&フィドル担当

所有楽器
◆バンジョー 
本体: Gibson RB800 
Tone Ring : Danic
Wood Rim : Jimmy Cox
  Timeless Timber Maple
Frange : 1ピース
 戦前グラナダの音に近づける
 改造をしました。

◆ギター
Martin D18 1947
     S/N 100470
 マホガニーの枯れた音が最高!

Johnson JD27
 この値段で最近のマーチンを凌ぐ
 響きの良さ。

◆マンドリン
Gibson F5 1953
      S/N A12936
 枯れた音色でよく鳴ります。

The Loar
 この値段でいいのかと思うほど
 よく鳴ります。

◆ドブロ
Acoustic World
  Gold metal & Natural finish
 岩本さん製作のオーダーメード。
 切れのよい厚みのある音が出ます。

◆フィドル
チェコ製 1956年 Zucker
 2009年9月にプラハ出張のときに
 購入。とてもいい響きです。

Yamaha Electric Violin

◆ベース
Atlier CUB-custom

ブルーグラス用以外には、以下
を持っています。
Gibson ES175 1963年製
Fender Telecaster USA
Cordover Maccafferi Type

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